【相談】速度を上げるとクリア/サイドビューが使えるなくなる原因は?
2020年11月16日 (月) [ECHOMAP Plus, ECHOMAP ULTRA, ECHOMAPUHD, FF350Plus, FF650GPS, GPSMAP585Plus, STRIKER Plus, 良くあるQ&A]
「通常魚探は映るけど、速度を上げるとクリア/サイドビューが使えなくなる」という相談がありました。
停船時でもクリア/サイドビューの調子が悪い場合は、故障が原因の一つに考えられますが、速度を上げたときにだけに発生するのは取り付けに問題があるのがほとんど、これまでに以下のことがありましたので紹介します。
1.振動子の角度を変え、発信面を少し後方寄りにしてみる。
クリア/サイドビューは前後に狭く、左右に広い、扇状の超音波を発射します。
船の加速時は船首は上がり、発射角度が前寄りに傾きます。そのとき通常魚探では受信できる角度でもクリア/サイドビューは受信できないことも起こることがあります。
通常魚探の探査イメージ:円錐状にビームを発射
クリア/サイドビューの探査イメージ:扇状にビームを発射
そのため振動子の後ろ側をやや上げて角度を調整するか、スタビライザーやトリムタブなどのバウアップを抑制するパーツを導入すると改善できることもあります。
2.振動子の取り付け位置を変えてみる
魚探にとって気泡は厄介なもので、振動子の真下に泡の層があるとその層を超音波は通過せずに反射しその先から途切れてしまいます。
クリア/サイドビューが見えなくなるという初めの質問も、通常魚探の方をもう一度見ると画面の表層部に櫛状の「泡ガミ」と言われる状態が表示されていることもあります。
そのような画面になる場合には取り付け位置を変えてお試しください。
3.取り付け方法が間違えていないか?
原因が1.2でもない、そもそもトランサム用の振動子をインナーハルに取り付けられていたことが過去に実際にありました。
たまたま付け方が良かったのか停船時では魚探の反応が映ったようですが、走行中も見れるという保証もありません。またクリア/サイドビューそのものがインナーハルには向いていないのでお間違えのないように。